あなたは二の腕や太もも、お尻のたるみなどが気になったことはありませんか?
ダイエットに励む方ならだれもが一度は気にする「部分的な太さ」。これって解消することはできるのでしょうか?
そこで今回は「部分痩せの現状と対処法」についてお話しします。
Contents
部分痩せは可能か?
では、早速ですが、部分痩せは可能なのでしょうか?
結論から言うと、現時点では「△」と言ったところでしょうか?理由は以下のものがあります。
1.ホルモンは全身を巡るから
体に脂肪が蓄積されたり、燃焼される過程には必ず「ホルモン」が必要です。ホルモンには血液の中の糖分を脂肪に変える「インスリン」や脂肪燃焼を促す「レプチン」などがあります。
そして、これらのホルモンは血液に乗って全身を巡っています。つまり、脂肪が蓄積されたり燃焼される過程は全身でまんべんなく行われるということです。
2.太りやすいところ、痩せやすいところは決まっている
体には「脂肪貯蔵レセプター」と「脂肪放出レセプター」というものがあります。脂肪貯蔵レセプターは言葉の通り、体に脂肪を蓄える働きがあります。逆に、脂肪放出レセプターは体についた脂肪を血液の方に放出(脂肪燃焼)させる働きがあります。
そして、これらのレセプターは体の部位によって存在する数が違うらしいのです。
具体的に言うと、女性の場合、下半身に脂肪貯蔵レセプターが多く、脂肪放出レセプターが少ないことが分かっています。逆に、上半身には脂肪貯蔵レセプターが少なく、脂肪放出レセプターが多いことも分かっています。
つまり、女性は下半身から太りやすく、上半身から痩せやすい可能性があるのです。「足が太ってきたからダイエットしたんだけど、胸が小さくなっちゃった」という話を聞いたことはありませんか?これは上記の内容を裏付ける一例ですね。
この可能性があるならば、太ももが痩せたい人、ふくらはぎが痩せたい人は「部分痩せ」がうまくいかないケースになりますね。
ただ、そうは言っても、すべての女性が下半身が太って、上半身は痩せているわけではありません。人によっては下半身が細いのに、上半身が太って気になる人もいますよね?
その理由は後から説明しますが、こういったケースではダイエットにより脂肪放出レセプターの働きで上半身が痩せるなら「部分痩せ」がうまくいくことになり、部分痩せは可能となります。
だから、部分痩せは可能かどうかの答えは「△」なのです。
女性における下半身太りの原因がとても詳しく書かれていますのでこちらをお読みください。➝女性に多い「下半身太り」を招く16の原因について徹底解説
3.太って見えるのは脂肪だけじゃない
先ほどお話ししたように、女性のすべてが下半身から太っているわけではありません。現に、下半身より二の腕が気になる人はたくさんいます。
その理由は、太って見える原因が脂肪だけではないからです。
そこには水分、つまりむくみが関係しています。
例えば、リンパの流れが悪い方は二の腕やふくらはぎ、太ももの細胞に老廃物が溜まりやすいです。そして、体は老廃物が溜まっていることを嫌います。そのため、血液内の水分を細胞の方に移動させることで老廃物を薄めようとします。
これにより、むくみが生じます。
下半身が痩せていて上半身太りが気になる人は、もしかするとこのむくみが原因かも知れません。
そう考えると、リンパの流れを良くして老廃物を除去することができれば、体重こそ大きくは変わりませんが見た目の部分痩せは可能いうこともできます。
以上の理由より私は、部分痩せは可能かどうかの問いに対して「△」と考えています。
ただ、太っている人はその見た目を気にしているからダイエットしたいと考える方がほとんではないでしょうか?(実際、他人にはあなたの体重が見えているわけではありません。)
部分痩せ方法
これらのことより、部分痩せを成功させるにはむくみを解消させる必要があります。ここでは、むくみを作る原因のひとつである、「老廃物」の除去方法をお教えします。
1.足裏マッサージ
足裏には「反射区」と言われる場所があり、その部位を刺激することにより該当する臓器の活性化を得ることができます。そして、上記の場所が排泄と関係がある「腎臓」「尿管」「膀胱」の反射区になります。
この場所を刺激することにより、体内の水分がおしっことして排泄することができます。そして、むくみ解消につなげることができます。
ただ、注意してほしいのは、排泄を促してその後に水分を補給しないとまたむくんでしまいます。
二の腕や太もも、ふくらはぎに老廃物が溜まっていることで、それを薄めるために血管内から水分が移動しているならば、問題は老廃物の蓄積です。
そして、老廃物のスムーズな排泄には水分が必要です。要は循環を促すことが大切なんです。
そのため、反射区を刺激して排泄が促されたらコップ1杯程度の水分を摂るようにしましょう。
具体的には、反射区を10秒程度、痛気持ちいいくらい押していきます。足の裏が硬い人はボールペンの先を使っても良いです。
2.リンパマッサージ
a.上半身

上記のマッサージを細かく移動しながら脇まで行ってください。リンパ管は皮膚の浅い部分にありますので、決して強く押さないようにしましょう。何回か行うだけでポカポカしてきますよ。
左右とも3回ずつは行いましょう。入浴中にソープをつけた状態で行うと指が滑りやすくて良いですよ。または、オイルを使ってみるのもオススメです。持たれた手と持った手は互いに反対方向にねじることになります。雑巾絞りをイメージしてください。これもあまり強い力では行わないようにしてください。

注意点として、肘を越えて脇に向かう際、下側には神経が通っているので強く擦ってしまうと小指の方までしびれが出たりします。間違ってしてしまうとすぐにしびれとして現れるので分かりやすいです。
「あっ、しびれた!!」と思ったら擦る力を減らしましょう。
b.下半身

まず、足を両手で持つ場合の持ち方ですが、指先同士が接する程度に近づけてください。

1~4の順にゆっくり丁寧にほぐしていきましょう。

最後はリンパ節がある付け根を5秒ほど押さえて1セット終了です。
入浴中やお風呂上りに行うと効果的です。
3.ストレッチ
a.上半身(二の腕)

ストレッチにおいては、あまり難しい方法はありません。二の腕に関係する「上腕三頭筋」という筋肉をゆっくりと伸ばしていきます。イラストの通りに片方の肘をもう片方の手で持ち、ゆっくり息を吐きながら矢印の方向に引っ張ってあげましょう。
大切なことは「引っ張られていると感じるけど、痛くはない」くらいが効果的ということです。痛みを伴うストレッチは逆に筋肉の緊張を上げてしまうので注意してください。
※よく、「運動は痛いくらいがちょうどいい、お風呂は熱いくらいがちょうどいい」という人がいますが、これは間違いです。痛みは百害あって一利なしです。
b.下半身(腸腰筋、もも裏、ふくらはぎ)
30秒程度リラックスしてストレッチしてあげましょう。筋肉の緊張が落ちると筋肉周囲の血管やリンパの圧迫が解除されるため、水分の循環がスムーズになります。
もも裏ストレッチは床やベッドにお尻をつけて安定した姿勢で行なって下さい(イラストはしゃがみ姿勢で行なっている訳ではありません(汗))
膝を伸ばしたまま行うことで効果的にふくらはぎのストレッチができます。場所は壁ではなくキッチンや机など、どこでも構いません。短い時間(10秒以内)や反動をつけて行わないようにしてください。
腸腰筋は股関節(付け根)の前側にある筋肉です。ここにはちょうどむくみと関係が深いリンパ節が通っていますので、この筋肉の緊張を整えておくことは下半身痩せにとても重要になります。
背筋を伸ばしてから上半身を前に移動させると効果的にストレッチできます。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
➝「下半身痩せに効果的な股関節のストレッチ」
※ちなみに体のたるみが気になると言って、その場所をつまみ過ぎていると形が残ってしまうので要注意ですよ。
まとめ
今回は、部分痩せの現状と対処法についてお話しさせて頂きました。
なんでもそうですが、ダイエットや部分痩せにおいては特に皆さんは早く結果(効果)が現れることを期待します。
しかし、人間の体において変化が現れるにはそれなりの時間が掛かります。そんなに早く、簡単に効果が出るなら今頃ダイエットやリバウンド、痛みなどに悩む人はいないでしょう。
ですが、それを待てずに「○○日で5kg痩せるドリンク!!」「○○日でウエストが10cm細くなるコルセット!!」や「脂肪吸引」に走ってしまいます。(痛みにおいては湿布や注射が良い例です。)
これらの効果は早く現れるかもしれませんがすべて一時的であり、決して健康的に痩せれたわけではありません。
焦らず、ゆっくり自分の体と向き合い、体重に支配されない生活を送れるように努力しましょう。
その助けをしてくれる場所がひとつだけあります。次のダイエットを最後にしたいのであれば、ぜひこちらのダイエットサロンにお立ち寄りください。
熊本のダイエット駆け込み寺:体質改善ダイエットサロン「leaf」
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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