日本の健康食品に物申す!カロリー0・糖質0では健康になれない理由

指摘する医者

医学、科学の発展に伴い、病気の早期発見や救急医療、再生医療が進歩を続けています。

これらの発展は病気やケガと隣り合わせにいる私達にとって、とても心強いものです。

ただ、これらは全て病気やケガが起こった後の対処方法が進歩したに過ぎません。事実、がんに対する医療が発展し根治や延命が可能となってきましたが、肝心ながん発生率は年々増加しています。

こういった傾向を踏まえ、日本においては病気や肥満の予防を目的に健康食品を多く販売するようになりました。カロリー0の飲料水、糖質0の食品が代表的です。

そして、その流れに乗るように毎食の材料やおやつにカロリー0食品を利用する方も多くなっています。

では、本当にカロリー0食品で私達は健康を維持出来るのでしょうか?

そこで今回は「カロリー0・糖質0食品では、健康になれない理由」についてお話しします。

なぜお腹が空くのか?

お腹が空いている犬

そもそも、なぜお腹が空くのでしょうか?それは人が生命を維持し1日を通して活動するのに必要な物が「不足」するからです。その「不足」を知らせるために空腹感を脳に与えるため「お腹が空いた」となるのです。

では、なにが不足すると私たちは空腹を感じるのでしょうか?

エネルギー不足

一つ目は「エネルギー」です。エネルギーは体温(熱)を作ったり、体を動かすための材料になるものです。車で言うガソリンのようなものですね。食品のラベルを確認すると「○○kcal」と表記されていると思います。このkcal(カロリー)がエネルギーの単位です。

栄養不足

二つ目に「栄養」があります。栄養もエネルギーも食べ物から得られるため、栄養不足とエネルギー不足は同じだろ?と思うかもしれませんがちょっと違います。

ここでいう栄養とは種類のことを指します。糖質や脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどが栄養素にありますが、これがどれかに偏ってしまうと仮にエネルギーを確保できたとしても体は満足しません。例えば、糖質だけで1日にエネルギー2,000kcalを確保できたとしても空腹感が続くこともあるということです。

水分不足

三つ目は意外かもしれませんが、「水分」です。1日に必要な水分量は「体重(kg)×30ml」と言われており、それを下回ると空腹感を感じます。

これらが不足することで私たちは「お腹が空いた」と感じます。そのため、食事の際はこれらを満たすことがなによりも重要になります。

カロリー0、糖質0、脂質0食品のデメリット

お腹が空くにも意味があります。上記の不足を満たして欲しいという体からのメッセージが含まれているのです。そういった体からの欲求がある中でカロリー0、糖質0などのいわゆる健康食品を摂っていたらどうなるでしょうか?

満腹にはなるが満足にはならない

カロリー0でありながらも物体としてそこに存在している限り、食べればお腹の中を物理的に満たすことができます。そのため「お腹いっぱい」、いわゆる満腹にはなります。

しかし、エネルギーや栄養は0なので、本来の目的(エネルギー不足や栄養不足を満たす)は達成されません。すると、今度は間食欲が生まれてしまいます。要するに満腹にはなるが満足はしないということです。

肝臓の負担になる

私も以前は健康のためにとカロリー0、糖質0、脂質0食品を食べていました。好んで飲んでいたのはゼロコーラですね。

それでも、ゼロコーラを飲みながら「なんでも0なのにこの甘さ、私はいったいなにを飲んでいるのだろうか?」とふと考えることもありました。皆さんもそういった疑問を持たれたことがあるのではないでしょうか?

その秘密は「添加物」でした。甘みの話で言うなら人工甘味料がそれにあたります。代表的なのが「アセスルファムK」です。砂糖を使っていないのに甘い飲料水やノンアルコールビールには必ずと言っていいほどこれが使われています。甘さはなんと砂糖の200倍だそうです(汗)

そんな便利なアセスルファムKですが、毒性も非常に高いことが分かっています。そのため、体の中ではこの毒性を無毒化する必要がでてきます。

そこで活躍するのはご存じ「肝臓」ということになります。つまり、カロリー0、糖質0、脂質0食品でも美味しくするために添加物を使っていれば、肝臓に負担をかけて健康からはむしろ遠ざかってしまう可能性があるのです。

肝臓の働きについて詳しく知りたい方はこちらをお読み下さい。→休肝日なんてない!肝臓の休ませかたを知れば肝臓病を予防できる

代謝量が落ちる

食べたものは胃や腸で消化吸収され、肝臓でエネルギーに変えられます。これを「代謝」と言います。これにより、体温を維持したり1日を通して活動ができるようになります。

しかし、カロリー0、糖質0、脂質0食品ばかり摂り、エネルギーや栄養が不足し続けると、体はその条件で生命を維持することを選びます。つまり、口から入ってくるエネルギー(kcal)量に合わせて代謝量を落とすわけです。

簡単な例で言えば、1日2,000kcal食べていて体重に変化がない人は、代謝によって1日2,000kcal消費していることになります。しかし、エネルギー不足などでお腹が空いているのにカロリー0食品でお腹を満たしていると1日の摂取カロリーが1,500kcalになったりします。

こういう日が続くと体はその条件(口からは1,500kcalしか入ってこない)に合わせて代謝量を落とし、消費するカロリーも1,500kcalにしてしまいます。つまり、少ないガソリンでいままで通りの距離を移動できるような低燃費自動車になるんですね。

ただ、代謝には体温を維持したり、1日を通して活動できるようにするという働きがあります。その代謝が落ちるということは体で熱を作りにくくなったり、活動しにくくなることを意味します。

そのため、代謝量が落ちると冷え症になったり、倦怠感(だるさ)が生まれたりします。また健康から遠ざかっていきますね。体温が1℃下がると免疫は30%下がると言われているので、代謝が落ちて体温が下がることは健康維持には不向きであると言えます。

そして、上記の例でも分かるようにこの体のしくみがダイエットにおいても悪い影響を与えます。どういうことかと言うと、最初は摂取カロリー1,500kcalに減らすことで消費カロリーが2,000kcal(代謝はすぐには落ちないので)の間は痩せます。しかし、代謝量が落ちてしまうと1,500kcalしか消費できない体になってしまいます。

そうなるとせっかくカロリー0食品などを食べているのに体重が落ちなくなります。

これが続くといつか我慢の糸がプチっと切れて過食(1,500kcal以上食べてしまう)に走ってしまい、リバウンドしてしまうわけです。

こういった理由からも、健康のため、ダイエットのためにカロリー0、糖質0、脂質0食品を食べることはおすすめしません。体は決して喜びませんよ。

健康的に痩せたい方。リバウンドをしないダイエット方法を知りたい方はこちらがおすすめです。→体質改善ダイエットサロンleaf


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まとめ

今回は、カロリー0、糖質0などの食品、いわゆる健康食品では健康になれない理由についてお話ししました。

カロリー過多、糖質過多、脂質過多はもちろん健康を害するものなので普段の食事には注意が必要です。これは言うまでもありません。

しかし、健康食品に頼り過ぎるのも危険であることが分かったかと思います。個人的には日本における健康への取り組み(食品について)は体のしくみから少しズレていると感じています。だた、誰が何を選ぶかは己の判断と自己責任です。日本のせいにしてはいけません。

今回の内容をもとに体が本当に喜ぶような食生活にしましょう。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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