痛みを取りたいなら背骨を動かそう!背骨の働きと動かし方【保存版】

ヨガ

あなたは肩、膝、腰など、痛いところはありませんか?

もし、痛いところがあったら、大抵そこが悪いと思いますよね?

そして、そこを動かさないと硬くなると思い、痛いながらも患部を動かす人がほとんどだと思います。

たしかに患部は痛いのですから、なにかしら問題が起こっているのは間違いありません。

そのため、患部にも適度な運動は必要です。

しかし、痛みを出している患部は結果に過ぎません。

そして、結果には必ず原因があります。

その原因に対処しないとまた、痛みという結果は生じてしまいます。

では、私たちを悩ませている痛みの原因とはなんなのでしょうか?

それは背骨の硬さです!!

そこで今回は「背骨の働きと動かし方」についてお話しします。

背骨の働き

「えっ!?肩や膝が痛いのに背骨が原因!?」

ってなりますよね?これらは背骨の働きを知ることで理解することができます。

では背骨の働きとはなんでしょうか?

1.運動の起点

背骨はあらゆる運動の起点となります。つまり、私たちが手足を動かす時、最初に動き出すのは、背骨からということです。

そして、手の運動ならば、①背骨➝②肋骨➝③肩甲骨➝④肩関節➝⑤肘関節➝⑥手関節という順に動いていきます。

手を上げる

例えば、目の前にある物を手を出して、取りにいくとします。

それを簡単な模式図にすると以下のようになります。(人を上から見た図)

背骨も回転している

※ここでは見やすくするために、背骨・肩・肘・手のみ示しております。

このように、普段、目にする動きは、手や肘、肩だけを動かしているように見えて、実は背骨も動いていたんです。

そして、背骨をはじめとした各関節が各々の担当する範囲まで(背骨は〇〇mm、肩は〇〇cmというように)動くことによって、目の前の物を取るいう動作が成立します。

では、背骨の動きが悪くなったらどうなるでしょうか?

背骨の動きが悪かった場合背骨の動きが悪くなると、いままで背骨が動いていた範囲を他の関節が補うことになります。

他の関節としても、普段よりも動く範囲を広げなくてはいけないので負担となるわけです。

私はいつも、この状態を借金の連帯保証人で例えます。(例えが不謹慎ですが・・・)

背骨➝長男
肩➝次男(連帯保証人)
肘➝三男(連帯保証人)
手➝四男(連帯保証人)

と例えます。

長男(背骨)が借金をして、自分で返せなくなると、その分は次男(肩)が返していくことになります。

しかし、次男(肩)にも返せる(動かせる)限界があるので、残りは三男(肘)の方にいきます。

そして、借金には利子がつきものです。

そのため、三男(肘)や四男(手)にかかる負担はさらに大きくなっていることがあります。

これにより、長男(背骨)以降の兄弟(背骨以外の関節)で破産(ケガによる痛み)が生じてしまうのです。

つまり、背骨の硬さが原因で肩や肘、手にも負担がかかり、痛みを出している可能性があるということです。

2.衝撃吸収機能

あなたは背骨がどのような形をしているか知っていますか?背骨の構造

 

背骨はご覧のように、S字状の形をしています。

このような形になることで、物を持ったり、走ったり、ジャンプして着地した時の衝撃を背骨がたわむことにより吸収するのです。

そのため、背骨には、たわんで衝撃を吸収するための柔らかさが求められます。

例えば、体は歩くとき、以下のような割合で衝撃を吸収します。

背骨の衝撃吸収機能

つまり、背骨が柔らかければ、足の関節には3割程度しか負担が掛からないということになります。

しかし、背骨が硬くなると、衝撃を吸収しきれなくなるので、その分、他の関節(股関節、膝関節、足関節)に負担が生じます。

先ほどの借金、連帯保証人の話と同じですね。

これにより、股関節や膝、足首に痛み(結果)が生じてしまうわけです。

以上のように、背骨には、運動の起点になったり、衝撃を吸収する働きがあります。

そのため、背骨が硬くなり、これらの働きが失われると、他の関節に痛みなどの不具合が生じることになります。

肩、膝、腰の痛みは慢性化しやすいと言われていますが、それは、痛い部位(結果)にのみ治療していたからだったのです。

つまり、しっかりと原因に対しても治療すれば、あなたの痛みも取れる可能性があります。

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背骨の動かし方

では、背骨は実際にどのように動かせば柔らかくなるのでしょうか?

そこで、今回は背骨のベーシック体操をご紹介します。

1.骨盤前後傾運動

骨盤を前後に傾けることで背骨が連動して動きます。

骨盤前後傾運動

2.骨盤回転運動

腰をグルグル回す感じです。ポイントは頭の位置が正中位(前後左右真ん中)を保つことです。

骨盤回転運動

 

3.座位四股捻転

背骨を捻ることで結果的に柔らかさとたわみを得ることができます。

座位四股捻転

これらの運動は力まないように行えばいつでも、何回でも実施して構いません。

そして、人間の体は運動を繰り返すことで変化していきます。つまり、少しくらい上記の運動をするだけでは背骨は柔らかくなりません。

気長に根気よく続けてください。

きっと、良い結果が待っています!!

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まとめ

今回は、背骨の働きと動かし方についてお話ししました。

痛みがあるとどうしても患部に目が行きがちです。

しかし、痛みはあくまで結果であって、原因に対してもアプローチしないと根本的な解決になりません。

肩や膝などに痛みがある人は是非、今回の内容をもとに背骨を動かしてみて下さい。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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