あなたは、普段食べている食品にどのような栄養素が含まれていて、どのような働きがあるか知っていますか?日常的に食べている食品は、比較的自分や家族好みになりやすく、栄養素が偏る傾向にあります。
しかし、食品に含まれる栄養素を学ぶことによってスーパーなどで普段から食品を見た時に「あっ!!これにはビタミン○○が入っていたからこの時期には摂っておいたほうがいいかな」というような目線に変わり、食品を選べるようになります。
このような食生活に変わることで、あなたや家族の健康、子どもの成長などにつながっていきます。
そこで今回は「ビタミンAの働きと食品」についてお話しします。
Contents
ビタミンAの持つ5つの働き
ビタミンAは私たちにさまざま効果を与えてくれます。これらを知っておくことで、積極的に食事に取り入れたくなるでしょう。
美容効果
ビタミンAは「美容のビタミン」として有名で、肌や爪、髪を丈夫に保ちます。ビタミンAの化学名である「レチノール」を含んだクリームや化粧品は数多く販売されています。
健全な発育をサポート
ビタミンAは「成長のビタミン」とも言われており、骨や神経の発達に深く関わっています。お子さんの食事には是非取り入れておきたいところです。
免疫力を高める
ビタミンAは皮膚や粘膜の材料として体内で使われ、これらの強化や健康維持(免疫作用)に欠かすことができないビタミンです。
視力を強化する
ビタミンAは目が光りを感じるために必要な成分です。朝、目が光りを感じることで体内のリズムが整い健康につながります。そのため、ビタミンAが不足するといつも通り朝日を浴びても、体内のリズムは整いません。早起きの効果を高めるには食事にも目を向ける必要があるのです。
アレルギー予防効果
アレルギーは粘膜で作られるIgA抗体(免疫グロブリンA)が不足することによってバリア機能が低下して、本来は排除すべき異物が腸管内に入り込んでしまうことによって起こります。ビタミンAは皮膚や粘膜を強くします。この粘膜は、肺、鼻、喉、消化管、口、胃、腸にあります。そのため、ビタミンAをしっかり摂ることはアレルギーを予防できます。
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ビタミンA不足による影響
![泣く子ども](https://i1.wp.com/kenkou-jiritusinkei.com/wp-content/uploads/2017/12/f06fa0598760c8aef427dfeb3f0b0091_s-320x240.jpg?resize=320%2C240)
以上のように、ビタミンAを摂ることによって身体にはさまざま効果が得られます。そのため、逆にビタミンAが不足することによって受ける影響も大きいと言えます。
ビタミンA不足による影響は効果の逆と考えて頂ければ良いと思います。
・感染症の抵抗力低下
・免疫力の低下
・ドライアイや視力低下
・肌荒れ、シミ、乾燥肌
・夜盲症(暗いところで視力が低下する)
・ポリープができやすくなる
・胃腸、婦人科系のトラブルが起こりやすくなる
・アレルギーになりやすくなる
・成長障害により骨や歯が弱くなる
乾燥しやすく、免疫力が低下しやすい冬の時期には積極的に摂っておきたいビタミンですね。
ビタミンAを含む食品
![にんじんを食べる赤ちゃん](https://i2.wp.com/kenkou-jiritusinkei.com/wp-content/uploads/2017/12/5b4bcf26c6e1efa9b19657edbecf2cf0_s-320x240.jpg?resize=320%2C240)
では、ビタミンAはどのような食品に含まれているのでしょうか?
・うなぎの蒲焼
・レバー
・ギンダラ
・ホタルイカ
・豚レバー
・鶏レバー
・牛レバー
・かぼちゃ
・にんじん
・モロヘイヤ
・あしたば
・ほうれん草
・豆苗
・春菊
・空心菜
・たまご
・わかめ
・海苔
ビタミンAの上手な摂り方
![オイル](https://i0.wp.com/kenkou-jiritusinkei.com/wp-content/uploads/2017/12/1be98580eea9aa5c89ffef70e5f9ea9c_s-320x240.jpg?resize=320%2C240)
ビタミンAを多く含む食品が分かりました。しかし、だからといってなにも気にせず上記の食品を摂れば良いかと言うとそうではありません。ビタミンAを効率的に摂る良い方法があります。
ビタミンAを摂る場合、動物性の食品(うなぎやレバー)ばかりでは経済的にも献立的にも厳しいのが現状です。そのため、主に植物性の食品から摂ることになります。
この植物性の食品には「カロテン」が含まれています。にんじんやかぼちゃにβカロテンが含まれているのは皆さんご存知ですよね?カロテンは体内で必要な分だけがビタミンAに変わるため、プロビタミンAと呼ばれています。
しかし、緑黄色野菜に含まれるβカロテンは動物性の食品から直接摂れるビタミンAの吸収率70~90%に対して、10~60%と大きな差があり、吸収率が不安定です。要は食べたつもりでも吸収できていない残念な状況になります。
そこで登場するのが油です。ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、油と調理することによって吸収率が上がります。そのため、にんじんやかぼちゃを油で炒めたり、サラダにオイルドレッシングをかけて食べるとより効率的にβカロテンを摂ることができ、ビタミンAに変換できます。
また、抗酸化作用があるビタミンといれば、ビタミンA・C・E(ビタミンエース)ですが、これらは別々に摂るよりもまとめて摂ることで効果が高まることが分かっています。
まとめ
ビタミン1つ見るだけでも、これだけの効果や特徴があります。今後、ご紹介する栄養素すべてを完全に網羅する必要はありませんが、健康の主軸である食事に関心を持つことはあなたの健康の一要素となるでしょう。
この現代社会(大気汚染、食品添加物、電磁波、人間関係のストレス)を生きている限り、あなたと家族の健康は決して保証されません。ライフプランを設計するだけでは、病気やけがにより思うような人生にならない可能性があります。病気になりやすい年代や不足しやすい栄養素などを知り、しっかりとヘルスプランも設計していきましょう。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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