私たちの体は食べた物で作られています。そのためどのような栄養素を摂るか選択することは、どのような体を作るか、しいてはどのような生活、人生を送るかを選択していることと同じであると言っても過言ではありません。
実際にたんぱく質のみならず、ビタミンが髪の毛、爪、皮膚を作ることに関わっていることが分かってきました。
そこで今回は「ビオチンの働きと食品」についてお話しします。
Contents
ビオチンの働き
ビオチンは腸内細菌が作り出すビタミンです。ではどのような働きがあるのでしょうか?
皮膚や髪の毛を健康に保つ
ビオチンはアミノ酸からたんぱく質をスムーズに作り出す働きがあります。そして、たんぱく質が皮膚や髪の毛を作る材料となります。そのためビオチンが不足すると肌荒れや脱毛、白髪などが目立つようになります。
三大栄養素の代謝
過去の記事でもビタミンB群は糖質、脂質、たんぱく質の代謝に関わっていることをお話ししてきましたが、ビオチンも三大栄養素の代謝に関わっています。
皮膚炎・アレルギー予防
ビオチンはもともと卵白を摂り過ぎた時に皮膚病が起きたことから発見されたビタミンです。アトピーやアレルギーの症状を誘発するヒスタミンを抑制し、尿中に排出することで肌のかゆみなどを予防します。
記憶・学習機能を維持する
ビオチン欠乏が記憶へ及ぼす影響について調べた研究では、ビオチンが欠乏すると記憶に関わる「海馬神経細胞」の代謝活性が低下し神経細胞が小さい傾向を示しました。このことから、ビオチンは脳機能の維持、特に記憶・学習に関与している可能性があると言われています。
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ビオチン不足による影響
・髪の毛が抜けやすくなる
・白髪になりやすい
・肌荒れや皮膚炎が起こりやすい
・食欲不振に陥る
産まれたばかりの赤ちゃんは腸内細菌が安定していないため十分なビオチンを作り出すことができません。そのため、お母さんの母乳がとても重要となります。ちなみに日本の粉ミルクにはビオチンが配合されていません。
お子さんやご高齢の方においては、抗生物質を長期的に服用する方もいます。抗生物質は細菌を殺してくれるという利点がありますが、もれなく腸内細菌まで殺してくれますので腸内環境は悪くなります。
これにより腸内ではビオチンを作り出すことができずビオチン不足症状につながってしまいます。
ビオチンを含む食品
・鶏レバー
・牛レバー
・ヨーグルト
・ピーナッツ
・アーモンド
・大豆
・卵
・ほうれん草
・グレープフルーツ
・カリフラワー
・ひまわりの種
・焼きのり
・あさり
鶏や牛のレバーにはさまざまなビタミンが含まれていることがいままでの記事を読むだけでも分かりますね。
ビオチンの摂取時の注意事項
生卵を多く食べる人は要注意
生卵の白身に含まれる水溶性たんぱく質の「アビジン」という物質には腸管でのビオチンの吸収を阻害する働きがあります。そのため、生卵を毎日食べる人はビオチン不足に陥りやすいので注意が必要です。ちなみに加熱処理されれば問題ありません。
まとめ
以上、ビオチンは成長著しいお子さんをはじめ、肌荒れが気になる女性の方にも重要なビタミンになります。また、最近ではアレルギーに悩む人が多いことからもビオチンは積極的に摂り入れたい栄養素になります。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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