あなたは「病は気から」ということわざを知っていますか?
このことわざには「病気は、その人の心の持ち方次第で軽くもなるし、また重くもなる」という意味があります。
病気が軽くなるか重くなるかは、その人の体が持つ免疫力に左右されます。
免疫力が低ければ体内に入ってくる細菌やウイルスの勢力に負けてしまい病気にかかりやすくなります。
そして病気の程度も重くなります。
逆に免疫力が適度に高ければ体内に入ってくる細菌やウイルスの勢力に負けることなく体外に排出してくれるので病気になりにくく、仮に病気になっても程度は軽くなります。
※病気になる仕組みについて詳しく知りたい方はこちらをお読みください。
→『これだけ読めば大丈夫!病気になるしくみを知り、免疫力を高める』
「病は気から」が本当なら、人の免疫力は心の持ちようで変わるということになります。
私の知り合いには「病気は気合で治す!!」と言う人はいますし「そんなの迷信でしょ?しっかり薬で治す!!」と言う人もいます。
では、「病は気から」は本当なのでしょうか?
答えは「本当」です。
そこで今回は「心と免疫力との関係性」についてお話しします。
( 平成31年4月7日 更新 )
免疫の主役は白血球
免疫とは、体の外から入ってくる異物や体の中にできた異常細胞に対して攻撃し排除しようとするシステムを言います。
代表的なものとして体の外から入ってくるものには「細菌」「ウイルス」「ダニ」「ホコリ」などがあり、体の中にできた異常細胞は「がん細胞」があります。
そして、これらに対抗する免疫システムの主役は「白血球」です。
白血球には「顆粒球」と「リンパ球」と「マクロファージ」があります。
それぞれに役割がありますが、顆粒球は即効性があり細菌などの大きなものを排除します。
リンパ球はウイルスやダニ、ホコリなどの小さなものを排除する役割とがん細胞を撃退する役割があります。
マクロファージは顆粒球と共に異物を飲み込み消化させる役割があります。
そして、これらには割合があり顆粒球は白血球全体の54~60%、リンパ球は35~41%、マクロファージは5%を占めます。
免疫力が高い状態とはこの割合が維持てきているときを言います。
逆に、この割合が崩れていると免疫力の異常が起こり病気やさまざまな症状が現れます。
具体的には、顆粒球の割合が多くなると体の炎症が強くなったり、動脈硬化やがんを発症するリスクが高まります。
リンパ球の割合が多くなると慢性疼痛やアレルギー症状が強くなります。
そのため、健康を維持するには「免疫力を高める」というよりも「免疫力を整える」というように考えることが大切です。
※体を守るために免疫は必要だけど、免疫力が高すぎると今度は体に不都合が生じてしまうわけだから、ただ「免疫力を高める」という考え方はある意味危険である。
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免疫力に影響を与えるもの
先ほどお話ししたように免疫の主役は白血球です。そして、白血球には種類があり、その割合が大切です。つまり「免疫力=顆粒球とリンパ球の割合」と考えることができます。
このことからも、免疫力を高めて健康でいるために顆粒球とリンパ球の割合をうまく調節しておきたいですよね?
でも、私たちは意識的に白血球の割合を調節していません。ということは、普段この割合を調節しているのは「無意識下」で働くものということになります。
私の記事を読んでくれている方ならもうお分かりですよね?
そうです。それは「自律神経」です。つまり、自律神経は免疫力に影響を与えるということです。
※詳しくはこちらをお読みください。→『不調がスッキリ!今すぐできる自律神経を整える5つの方法』
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、状況に応じてどちらかが強く働くようになっています。
例えば、日中は仕事や運動など、活動的になるので交感神経を強めて呼吸を速めたり、心拍数を増やしたりします。
逆に夜間は休息に入るために副交感神経を強めて呼吸を緩めたり心拍数を減らしたりします。
そして、この交感神経と副交感神経が顆粒球とリンパ球の割合を変化させます。
具体的には、交感神経が強く働くと顆粒球が、副交感神経が強く働くとリンパ球の割合が増えると言われています。(具体的なメカニズムはなかなか難しく、現在勉強中です・・・)
以上のように、免疫力は顆粒球とリンパ球の割合に影響を受け、その割合は自律神経のバランスに左右されるということです。
自律神経に影響を与えるもの
では、自律神経のバランスに影響を与えるものはなんでしょうか?それは今回のテーマである「心の持ちよう」です。
「病は気から」という言葉を使う時の代表的な心の持ちようはおそらく「不安」や「心配」「恐れ」「怒り」「悲しみ」ではないでしょうか?
これらを「感情」と言います。
この感情が脳の中に生じると交感神経が強く働きます。
これはライオンに追われるシマウマをイメージしていただけたら分かりやすいと思います。
シマウマはライオンに追われると食べられるという「不安」や「恐れ」が生じます。
そのため、一刻も早くライオンから離れるために交感神経を強く働かせて呼吸を速めて酸素をたくさん取りこみ、心拍数を増やして全身の筋肉に血液を届けて一気に走り出します。
人間の体も同じで、日常生活や仕事中に生まれた「不安」や「恐れ」「怒り」といった感情は、その場から逃げなくて良いにしてもシマウマと同じように交感神経を強めます。
「上司に説教される」という恐れや「運転中に相手のせいでぶつかりそうになった」という怒りを想像してください。
それだけでも心拍数が高まっていませんか?
このように、感情(心の持ちよう)は交感神経を強めることにつながり、最終的には白血球の中の顆粒球の割合を多くしてしまいます。
これにより、動脈硬化やがんが発症してしまうのです。気から病が生まれてしまったわけですね。
これは副交感神経が強く働いても起こります。それは最近の子どもに多いアレルギーで説明がつきます。
最近の子どもはアレルギーを持っていることが多いです。
このアレルギーは先程も述べましたが、副交感神経が強く働きリンパ球の割合が多くなることで悪化します。
では、最近の子どもの生活はどうでしょうか?
飽食の時代(飽きるほど食べ物がある時代)になり常におかしを食べることによって副交感神経を刺激し、遊びにおいては屋外での遊びが減りテレビゲームやスマホなどの屋内遊びが増えることによって交感神経を刺激しなくなりました。
家の中でごろごろしていれば体はリラックス状態になり副交感神経が強く働きます。
副交感神経が強く働くことによって多くなるリンパ球は小さい異物に反応するため、増えすぎると本来体に害のないホコリや花粉、食べ物にも過剰に反応を起こしてアレルギーを悪化させます。
これも立派な気から病が生まれてしまった代表と言えますね。
この時の感情(心の持ちよう)は「安心」「嬉しい」「安堵」になります。人間はこれらのいわゆる良い感情ばかりでも不健康になるということです。
人生は適度に刺激が必要ということでしょう。
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まとめ
以上のように、心の持ちよう(感情)は自律神経に影響を与えます。
そして、自律神経の乱れは白血球のバランスを崩し結果的に免疫力を過度に高めたり、下げたりします。これが最終的に病につながるわけです。
そのため、普段からネガティブ思考の人はそうでない人と比べて病気になるリスクが高まる可能性があるので注意しましょう。
最近、それを裏付ける研究報告がスタンフォード大学で発表されました。
「自分はよく運動している」と思い込む人は実際に健康になると言う報告です。良かったら読んでみて下さい。
→『自分はよく運動していると思い込むことで実際に人は健康になる』
心の持ちようを変えたい(感情をコントロールしたい)人は是非こちらをお読みください。
→『紙とペンで出来る!ポジティブ思考になれるビリーフワークのやり方』
このビリーフワークが実践になります。
心の持ちよう→自律神経の乱れ→白血球バランス不良→免疫力低下➝病気
「病(病気)は気(心の持ちよう)から」
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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