前回は痛み対策を例に挙げて体の外側と内側を意識する重要性についてお話ししました。
詳しくはこちら→『超簡単に説明!筋肉(筋力)をつければ痛み止めが要らなくなる理由』
この体の外側と内側という考え方はさまざまテーマに当てはまることがわかりました。
そして、人は比較的「体の外側」つまり問題を「自分以外」に求める傾向にあることもブログを書いている間に気づくことができました。
今回のテーマもそれ(問題を自分以外に求める傾向)に当たります。
そこで今回は「ストレス対策」の外側と内側についてお話しします。
ストレス対策における外側とは
ストレス対策における外側を意識するためにはまず、ストレスという言葉を見直さなければいけません。
皆さんが普段から使われているストレスという言葉は「ストレス反応」のことを言います。
ストレス反応とは心や体にかかる刺激に対して適応しようする反応を言います。
例えば上司に叱られて汗をかいたり、夫と喧嘩をして心拍数が上がったりすることです。これらは一時的にその場に適応するために起こる体の大切な反応ですが、これが慢性的に続くとうつ傾向、情緒不安定などの心の病にかかったり、肩こり、腰痛などの体の病につながります。
どうですか?あなたは「上司に叱られる」ことや「夫と喧嘩をする」ことがストレスだと思っていませんでしたが?実はその時に体が対応することをストレスと言い、これらの刺激は「ストレッサー」と言います。
したがって、ストレス対策における体の外側とは「ストレッサー」になります。
ストレッサーには・・・
物理的ストレッサー:暑さや寒さ、騒音など
化学的ストレッサー:薬物や酸素不足、一酸化炭素過剰など
心理・社会的ストレッサー:人間関係や仕事上の問題、家庭の問題など
があります。普段、私たちが言っている「ストレス」は主に心理・社会的ストレッサーのことを指しています。
私たちはこの心理・社会的ストレッサー(体の外側)に意識を向けてストレス(反応)が生じないように行動をしています。
例えば、「できるだけ上司のそばにはいないようにする」「嫌いな人に話しかけない」「仕事を減らす」「家庭内別居」「行事に出ない」などです。
ストレス対策における体の内側とは
では、皆さんは体の外側(ストレッサー)を意識してストレスが溜まらないように行動できていますか?そして、ストレッサーを減らすことができていますか?
おそらくストレッサーは減っていないと思います。そもそもストレスが溜まらないような行動はできないのではないでしょうか?
このご時世、夫婦ともに働かないと生活できない家庭が増えてきています。その為、仕事を減らそうにも減らすことができない。それに伴い、上司や嫌な人に接する時間を減らすことができないのが現状ではないでしょうか?
こういった現状の中では体の外側に意識を向けるのにも限界があるわけです。
そこで大切なのが体の内側に意識を向けることです。
つまり、ストレッサーを受ける自分自身に意識を向けるということになります。
ストレッサー(上司の説教や指導、同僚の嫌味など)が減らないのであれば、それに対する自分の処理能力を高めるほかにありません。
簡単な例を挙げれば・・・
上司の説教を受けたのであれば「自分はできない人間、上司に目の敵にされている、あんな上司大嫌いだ!!」という思考から「自分が成長するためアドバイスをもらった、次回に活かす材料となった」という思考に変える。
同僚と意見の食い違いが生じたり、常識が通用しなかった場合は「この人おかしいんじゃない?普通はこう考えるでしょ?気が利かない人!!」という思考から「私の考えが必ずしも一般論とは限らないかもしれない、こういう考えの人もいるのだな」という思考に変える。
口で言うほど簡単ではありませんが、このような思考に変えれるように普段から取り組むことによって、慢性的に生じるストレスを軽減できます。
そうすれば、ストレスが溜まることによって生じる心理的不調(うつ傾向、イライラ、情緒不安定、無気力など)や身体的不調(肩こり、腰痛、眼精疲労、倦怠感など)を改善および予防することができるはずです。
体の外側と内側の両方が大切
以上のように、ストレス対策においても体の外側(ストレッサー)だけでなく体の内側(ストレッサー処理能力)も意識することが大切です。
全ての人とうまく付き合う必要はもちろんありません。一人一人個性がある方が人間らしくて良いし、気が合う仲間で一緒にいた方が幸せです。
そして、時には物理的・化学的・心理社会的ストレッサーから解放されるような世界に身を投じることも良いでしょう(キャンプなどのアウトドア)。
しかし私たちは人生において、自分と違った考えを持った人や理解できない行動をする人と接すことが多々あり、そしてそれは時に避けることができません。
そういった時には体の内側(ストレッサー処理能力)に意識を向けて、その場に対応する必要があるのです。
これらのことを踏まえて、ストレッサーおよびストレスとうまく付き合っていける心と体を作っていきましょう。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
※今回の記事では簡単な対処方法(思考)を例に挙げました。具体的にどのように考えていったら良いか、どのようなワーク(練習)をすれば生活にうまく取り込めるか知りたい方は「お悩み相談」からメール下さい(^^)/
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