皆さんは「子どもは風の子大人は火の子」ということわざをご存知でしょうか?
これは「子どもというものは寒くても平気だが、大人は寒さに弱く、温かい場所で過ごしたがる」という意味があります。
子どもと大人の特徴を意味するこのことわざですが、私は自律神経の勉強をしてからこのことわざには健康を維持するための教訓が隠されていることに気づきました!!
これは私の勝手な解釈ですので本当かどうかという話ではありません。ただ、普段の生活を送るときにこのことわざに隠された教訓を思い浮かべることによってあなたの体調を変化させることができるかも知れません。
そこで今回は「ことわざに隠された教訓」についてお話しします。
Contents
ことわざに隠された教訓
では「子どもは風の子大人は火の子」に隠された教訓とはなんでしょうか?
それは「子どもは外に出て冷たい風に当たりながら元気に遊ぶことによって交感神経を刺激しましょう、大人は普段の生活から離れた自然の火を見ることによって副交感神経を刺激しましょう」です。
これがこのことわざに隠された健康を維持するための教訓であると私は考えます。
子どもと大人の自律神経バランス
ではなぜ子どもは交感神経を刺激し、大人は副交感神経を刺激しなければいけないのでしょうか?それは、子どもと大人の自律神経バランスに違いがあるからです。
自律神経について詳しく知りたい方はこちらをお読みください。
→『不調がスッキリ!今すぐできる自律神経を整える5つの方法【保存版】』
自律神経には交感神経と副交感神経があります。この2つの神経はシーソーの関係にあると言われています。そのため交感神経が強く働いているときは副交感神経の働きはやや弱くなり、副交感神経が強く働いているときは交感神経の働きがやや弱くなるという特徴を持ちます。
そういった特徴を持つなかで、子どもは副交感神経が強く働く傾向にあります。そして大人は交感神経が強く働く傾向にあります。
自律神経バランスで免疫力が変わる
健康を維持するためには病気の原因である病原菌や体内でできる異常細胞(がん)を撃退する必要があります。これを免疫と言います。
そして、この免疫は自律神経のバランスに影響を受けます。
詳しくはこちらをお読みください→『【基礎と実践】気持ちを高めて病を治す、心と免疫力との関係性』
免疫に関与する白血球には顆粒球とリンパ球があります。顆粒球は外から侵入してくる細菌を処理し感染症を防ぐ働きがあります。リンパ球はウイルスやダニなどの小さなものを排除する働きと異常細胞(がん)を撃退する働きがあります。
そして交感神経が強く働いている時は顆粒球が、副交感神経が強く働いている時はリンパ球が増えるという特徴があります。ということは子どもは副交感神経が強く働く傾向にあるためリンパ球が増え、大人は交感神経が強く働く傾向にあるため顆粒球が増えるということになります。
リンパ球が多いとアレルギーになる
副交感神経が強く働くとリンパ球が増えます。病気の原因であるウイルスや異常細胞(がん)を撃退するリンパ球が増えるのだから良いことのように聞こえますよね?
しかし、以前もお話ししましたが免疫というのは高ければ良いというわけではありません。自律神経同様バランスが大事なのです。そのためリンパ球も顆粒球もどちらかに偏りすぎれば問題が生じます。
それがアレルギーです。リンパ球が多くなると異物として撃退してほしいウイルスやダニ、異常細胞(がん)以外にも撃退反応を起こしてしまいます。例えばハウスダストや花粉、食物などです。
このような理由により副交感神経が強く働きやすい子どもにはアレルギーが多いのです。
顆粒球が多いとがんになる
顆粒球においても同じです。確かに顆粒球には細菌などの大きな異物が体内に入ってきた時、すぐに駆け付けて撃退をしてくれるという大切な働きがあります。しかし、それは細菌などの異物があってこその話です。
体内に異物が少ないのに顆粒球ばかり多く存在するとどうなるのでしょうか?顆粒球は細菌を撃退するという仕事をしない代わりに私たちの正常な細胞を撃退し始めます。
これにより正常な細胞は傷つき死んでしまいます。そして、死んだ細胞は生まれ変わることになります。この時にうまく生まれ変われなかった細胞が異常細胞(がん)なのです。
生まれ変わる頻度が少なければ、その都度リンパ球が異常細胞(がん)を撃退してくれるので重病(胃がんや肺がんなど)にはなりませんが、これが長期的に続くとリンパ球は異常細胞(がん)を撃退し損ねてしまう事があります。これによりがんは増殖してしまうのです。
このような理由により交感神経が強く働きやすい大人にはがんが多いのです。
教訓を活かす
以上の理由により副交感神経が強く働く子どもはアレルギーになりやすく、交感神経が強く働く大人はがんになりやすいと言えます。こういった不具合を生じないようにするために「子どもは風の子大人は火の子」ということわざ(教訓)があるのではないかと勝手に考えているわけです。
交感神経と副交感神経はシーソーの関係にあるためどちらかの神経を刺激して強く働かせれば反対の神経の働きは弱まります。
この教訓を活かして、子どもは冷たい風のなかでも元気に走り回って交感神経を刺激し副交感神経の働きを少し弱めてあげることでアレルギー症状を抑えましょう。この方がステロイドなどの薬を使うよりずっと経済的で健康的です(副作用もありません)。
逆に大人は蛍光灯やファンヒーターなどの人工的な光や熱ではなく自然の火に当たることが大切です。これにより本当のリラックス(副交感神経刺激)を得ることができ、交感神経の働きを弱めることでがんの予防につながります。
そこで私が一番おすすめするのは「キャンプ」です。
これは私の「キャンプに行ってみたい」という願望が強く入っていますが、これには科学的な根拠があります。
キャンプをする際に触れることができる自然の営みには1/fのゆらぎがあります。川のせせらぎ、小鳥のさえずり、揺れる炎などがそれにあたります。
人はこの1/fのゆらぎに触れることによってリラックスを得ることができます。このリラックスが副交感神経を刺激してくれるのです。
ちなみに有名女性歌手の歌声も1/fのゆらぎが含まれており、私たちはその歌声を聴くことでリラックスを得ていました。(どなたか分かりますか?)
普段の生活にストレスを感じやすい方は是非キャンプに行く計画を立ててみてください。私は今年の目標に「キャンプに行く」を掲げています!!
キャンプを体験できたらまたこちらのブログで感想をお伝えしますね。
まとめ
今回は「子どもは風の子大人は火の子」ということわざを自分なりに考えてみました。昔からある言葉には今私たちが考え直さなければいけない大切な意味が含まれていると感じています。
まだ医学が発展していなかった時代を生きる先人たちは健康維持に必要なことを本能的に知っていたのではないかと思います。それが今の科学によって徐々に証明されてきているのではないでしょうか?
そう考えると昔から言われている言葉やことわざも意味を考え直すと健康を維持するためのヒントが隠されているかも知れませんね。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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