今から始める、骨折予防に必要なビタミンKの摂り方【食品一覧付き】

ケガした子供たち

あなたは自分の骨の健康状態を気にしたことはありませんか?皮膚の健康状態であれば肌荒れや吹き出物として現れるため分かりやすいと思います。また、内臓においても胃もたれや吐き気、便秘や下痢などによって健康状態をある程度把握することができます。

しかし、骨の健康状態はどのように把握したら良いでしょうか?「なんか骨弱ってるなぁ」と感じることってなかなかないと思います。

自分で骨の健康状態が悪いと感じるためには何気ないことで「骨折」をするくらいしかないんじゃないでしょうか。

このように骨の健康状態はとても把握しにくいのが現状です。だからこそ、普段から気にかけておく必要があると思います。

そこで今回は「ビタミンKの働きと食品」についてお話しします。

ビタミンKの働き

骨の形成

骨を形成し強化させるためにはカルシウムやビタミンD、ビタミンCが必要とされますがビタミンKもその一つです。ビタミンKは骨を形成するビタミンといえますが、ビタミンKは骨からカルシウムが流出するのを防ぐ働きがあります。

出血を止める

ビタミンKは血液凝固作用(血を固める作用)があることから「止血のビタミン」と呼ばれています。

その他

・新生児メレナの予防
・月経時の多量出血を予防
・鼻血の改善

ビタミンK不足による影響

骨折
骨が脆くなる

ビタミンKは脂溶性ビタミン(油に溶けるビタミン)であるため体に不足することは稀と言われていましたが、近年では骨折する人にカルシウム同様ビタミンKの不足があることが分かってきました。

新生児の腸内出血

ビタミンKは腸内細菌でも作ることができますが、腸内細菌が未完成である赤ちゃんはビタミンKが不足してしまいます。これによりビタミンK欠乏症を引き起こしてしまいます。その代表が新生児出血症(新生児メレナ)です。(生後1週間前後に赤ちゃんの便が出血で黒っぽくなる)

こういった理由からも授乳中の母親がビタミンK不足にならないようにすることが大切です。その他、ビタミンKは乳幼児の脳内出血とも関係があるため不足には注意が必要です。

その他

・血が止まりにくくなる
・骨粗鬆症
・胃の粘膜が弱る
・大腸炎や胃炎など消化器官系のトラブル

ビタミンKを含む食品

・のり
・納豆
・緑茶
・しそ
・ワカメ
・春菊
・かぶ
・ほうれん草
・油揚げ
・大根

(食品100gあたり)
ブロッコリー:160㎍
ワカメ:140㎍
のり:390㎍
納豆:600㎍

ビタミンKの上手な摂り方

油と一緒に調理する

微生物によって合成されるビタミンKを豊富に含むのが発酵食品の納豆です。
ビタミンKは脂溶性ビタミン(油に溶けるビタミン)なので油と共に摂るようにしましょう。

無農薬野菜を食べる

ビタミンKは緑黄色野菜の外側の色が濃い葉に多く含まれているため、少々値がはりますが外側の葉まで食べられる無農薬野菜がおすすめです。

まとめ

私たちは現代医学により寿命を延ばすことに成功しました。2017年に厚生労働省が発表した日本人の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳となり過去最高となっております。しかし、骨の寿命は昔と変わらず50歳前後と言われています。

この生命と骨の寿命のギャップにより骨折する高齢者が増えて不健康期間が延長しております。このような理由からも骨の健康を見直すことは生涯を通して健康でいられるための必須条件となります。

そして、それは50歳よりももっと前の30歳前後から必要であると言われています。極端にいうと新生児の時から必要です。そのためこのような知識は、まだまだ仕事で活動的な人、これからお母さんになる人、お母さんになったばかりの人にも重要になります。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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