前回は心の持ちよう、いわゆる感情がどのように免疫力に影響を与え、最終的に病につながるかをお話しさせていただきました。
詳しくはこちらをお読みください。
→『【基礎と実践】気持ちを高めて病を治す、心と免疫力との関係性』
この事実を踏まえ現代社会や普段の生活を見直してみるとどうでしょう?テレビで放送される内容や普段の生活の中で生じる出来事によって悲しみや怒りなどのネガティブな感情を抱くことが多いのではないでしょうか?
では、その感情は本当に出来事が直接あなたに抱かせたのでしょうか?
いいえ、違います。
そこで今回は「出来事と感情との関係性」についてお話しします。
出来事→感情ではない
あなたの生活にはさまざまな出来事が生じます。例えば宝くじ抽選が当たったり、他人に親切にされたなどの良い出来事もあれば、突然犬に吠えられたり、車をぶつけられたり、不親切な人と出会ったりするなどの悪い出来事もあります。
そして、あなたはその都度なにかしらの感情を抱きます。良い出来事であれば安心感や幸福感、悪い出来事であれば怒り、憎しみ、悲しみなどです。
そのため、「さまざまは感情はその出来事が直接作っている」と考えるのが一般的であり、出来事が生じる限りその先にある感情を抱くことは避けられないと考えます。
しかし、そうではありません。決して、出来事→感情ではないのです。
出来事と感情の間には「捉え方」が存在している
実は、普段の出来事と感情の間には「捉え方または思考」というものが存在しています。
例えば、車を運転していて交差点を横切ろうと少しずつ交差点に入っていこうとしたら、突然横の車から「ピーッ!!」とクラクションを鳴らされたとします。
写真の車はちょっとぶつかっちゃってますけど(笑)
その時あなたはどのような感情を抱きますか?
全ての人に共通した答えは出せませんが、人によっては「怒り」という感情を抱くことがあると思います。しかし、この時すでに出来事(他の車にクラクションを鳴らされる)と感情(怒り)の間に捉え方が生じています。
例えばこのような捉え方をしたらどうでしょうか?
「あの人は私が車に気づかず交差点に入ろうとしていると思ってクラクションを鳴らしたに違いない。私はそんなつもりはないのに!!」
このような捉え方をした場合はその先には「怒り」や「憎しみ」が生まれます。
逆に、このような捉え方をしたらどうでしょうか?
「あーびっくりした。まぁ車が当たらなくて良かったよ。この後の用事が済ませれなくなっちゃうし」
このような捉え方をした場合はその先には「安心感」などが生まれます。
このように、私たちに起こる出来事と感情の間には必ず捉え方が存在します。
出来事→捉え方→感情が正しい流れなのです。
私たちは気づかないうちに捉え方を選択している
以上のように、私たちが抱く感情は出来事の捉え方によって変わります。
そして、皆さんも経験的に分かると思いますが、出来事が起こってから感情が抱くまでってすごい速いと思いませんか?そうなんです。だから出来事→感情だと勘違いしてしまうんです。
この流れが速すぎて自分が捉え方を選択していることに気づかないだけなんです。
そのため、「出来事→捉え方→感情」という構図を知っておくことは日常生活で抱く感情をコントロールすることにつながる大切な条件になるわけです。
そして、私たちはその感情によって健康が左右されることを忘れないようにしましょう。詳しくはこちらをお読みください。
→『【基礎と実践】気持ちを高めて病を治す、心と免疫力との関係性』
自分の感情に責任を持つ
現代社会は他人と接することがとても多い現状にあります。そのため、さまざまな出来事が起こります。これは必ずです。
ただ、その度に感情が揺さぶられ自律神経を乱されるのはもったいないと思いませんか?もちろん感情のない人生なんてつまらないので喜怒哀楽も大切ですが、現代社会は負の感情が多いのも現状です。(事実、人間関係からの事件が多すぎる)
そして、その感情は自分が出来事をどう捉えるかによって変わります。つまり、捉え方はあなた次第なのです。
言い換えれば、その感情はあなたが選択したものです。悲しみも怒りも憎しみもすべてあなたが選択したのです。だから「自分の感情に責任を持ちましょう」なのです。
人はなにかしらの問題が生じる時、決まって自分以外に原因を求めがちです。その可能性はもちろんありますが、まずは自分自身を見つめ直すことも大切なんです。
だからといって全て自分の責任だ・・・と捉えるのも負の感情を生むので注意が必要です。
大切なのは健全的な思考です。
健全的思考については次回以降にお話ししますね。
まとめ
今回は、「出来事と感情との関係性」についてお話しさせていただきました。出来事が同じであっても、人によって感情が違うことを経験的に感じると思います。
※「あの人、あんな大変なことがあったのに随分落ち着いてるわねぇ」っていう光景ありませんか?
そこには「捉え方」があるということを忘れないようにしてください。これを知っているだけで、少し自分を客観的かつ冷静に見つめ直すことができます。
そして、その冷静さが後に現れる病気を予防することにつながります。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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