雨の日が多い時期になりましたね。こういう時はなんだか気分も晴れず、体がだるくなりがちです。
日本では3日に1度は雨や雪が降っています。そのたびに体調を崩していたら人生の1/3が体調不良ということになってしまいます。
それは辛いですよね?
当然ですが、雨の日に体調が悪くなるのには原因があります。つまり、雨の日の体調不良の原因を知り、対処していけば雨の日でも元気に過ごせる可能性があるということです。
そこで今回は「雨の日の不調の原因と6つの対処法」についてお話しします。
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雨の日は軽い高山病になっている
雨の日に体調が悪くなる人は多いと思います。症状としては、頭痛、頭の重だるさ、耳鳴り、肩こり、むくみ、関節痛などさまざまです。
では、なぜ雨の日はこういった体調不良を起こしてしまうのでしょうか?
それは「気圧」と関係があります。気圧とは「空気から受ける圧力」を言います。実は、私たちがこうしている間にも周りにある空気から体の内側に向かって圧力を受けています。
この圧力は目には見えませんが、体の中にもかかっています。つまり、血管やリンパ管にも気圧がかかり、適度に押さえつけられるわけです。
この適度な圧力が血液やリンパ液の循環には必要になります。血液に含まれる二酸化炭素やリンパ液に含まれる老廃物が滞らないようにしているんですね。
そして、雨の日はこの気圧が低くなります。気圧が低くなると先ほど説明した血管やリンパ管への圧力が低下します。圧力が低下すると血管とリンパ管は膨張していきます。
膨張することにより血液とリンパ液の循環が滞るため、二酸化炭素や老廃物が至る所で溜まってしまい、頭痛やだるさの原因となってしまうわけです。
そして、この低気圧は山登りをする時にも生じるのはご存知ですよね?テレビでも富士山をはじめ、高い山を登る番組ではよく高山病(頭痛、吐き気、だるさ)になり、下山を余儀なくされるシーンを見るかと思います。
つまり、雨の日は軽い高山病になっているのと変わりがありません。
そして、もう一つ付け加えると、耳の奥にある「内耳」と言われる部分では気圧を感知しています。低気圧になると内耳ではそれを感知し、脳に「低気圧ですよ」と伝えます。
すると脳では「副交感神経を働かせよう」という反応が生まれます。副交感神経が強く働くと血管が弛緩していきます。血管が弛緩していくと、膨張した時と同じように血液は滞りやすくなります。これも不調の原因となるわけです。
副交感神経について詳しく知りたい方はこちらをお読みください。➝『不調がスッキリ!今すぐできる自律神経を整える5つの方法【保存版】』
このように、雨の日は低気圧により体内の環境(血管、リンパ管の膨張・副交感神経優位)が変化します。この体内環境の変化が不調の原因だったのです。
不調を改善させる6つの方法
ここまでお話ししてきたように、体調不良には低気圧と自律神経(副交感神経優位)が関係しています。そのため、体調不良を改善させるにはこれらに対処する必要があります。
しかし、気圧を私たちがコントロールできるわけではないので、基本的には自律神経が整うような取り組みが大切になります。
そこで今回は自宅でできる自律神経調整法を6つお教えします。
1.こめかみ、首筋を冷やす
アイスパックなどの冷たい刺激は適度に交感神経を刺激することができるため、副交感神経に偏りすぎた状態を改善できます。また、低気圧により膨張した血管やリンパ管を直接冷やすことによりこれらの収縮に効果があります。
2.呼吸法
① 普段通り息を吸って、腹筋に力を入れながら「フッフッフッ」と3回息を吐く。
② 鼻から息を吸って口から息を細く、長く吐く
③ ②を10回繰り返す
個人的な意見ですが、①の時点で交感神経を刺激し、②の時点で副交感神経を刺激していると考えられます。
3.朝食をしっかりとる
低気圧になり、副交感神経が刺激されると、血管やリンパ管が膨張します。これらが膨張すると、血液やリンパ液の流れが悪くなります。そして、血液の停滞は、手足からの熱放散(体温が体の外に出ていく)を促してしまいます。これが「冷え」につながります。冷えは体調不良の原因になることはイメージ的に分かると思います。
そのため、雨の降った朝だからこそ、朝食をしっかり食べてあごの筋肉を動かすことにより交感神経を刺激することが大切です。また、食事をすることにより体内では「食後産生熱」という熱が生まれます。これにより冷えに対処することができます。
4.収縮-弛緩運動
① 1秒ほど手足、体幹(腹筋)に力を入れる。手をぐーっと握る感じ
② 一気に力を抜いて脱力する。ゆっくり5秒ほど。
③ ①➝②を5回繰り返す
【注意】①の時は息を止めないようにしてください。
これは、朝ベッドの上で行っても良いですし、起きて椅子に座って行って良いです。先程の呼吸法のように交感神経と副交感神経を刺激する運動です。また、力み(筋収縮)と脱力(筋弛緩)を繰り返すことにより、筋肉が近くの血管を刺激することになるため、血流が良くなり冷えの解消にもなります。
5.雨音に耳を傾ける
これは、私が大好きな方法です。カーテンを開けて窓越し、または濡れない場所であれば窓も開けて雨を見ながら雨音に耳を傾けましょう。
人間の体には「1/fのゆらぎ」というものがあります。これは、交感神経と副交感神経をゆらゆら行き交うようなイメージです。青線のゆらぎ方が健康的なゆらぎになりますが、雨の日などストレスが多い時は、茶線の不健康的なゆらぎになります。
そして、雨音を聴くとこのゆらぎがまた青線のように大きくゆらいでいくのです。
「1/fのゆらぎ」と雨音で自律神経が整う理由を詳しく知りたい方はこちらをお読みください。➝『インドアな人必見!重たい体がスッキリ軽くなるキャンプの効果を解説』
まとめ
今回は、雨の日に起こる不調の原因と今すぐできる不調改善方法についてお話ししました。私自身も雨の日は体がだるくなる方でした。ですが、上記の方法を生活に取り入れることで体調不良は明らかに軽くなりました。
そして、不調の原因には自律神経が大きく関与します。
雨に日に限らず、「なんか調子がおかしいな?」と感じる時は是非、今回ご紹介した方法を実践してみてください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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