あなたは昼食後に眠くなったりしませんか?
昼食後の眠気は多くの方が経験しており、仕事効率を悪くするため、困っている人も多いのではないかと思います。
そして、皆さん一度はネットで「昼食後 眠気」で検索したことがあるのではないでしょうか?
すると、高い確率で血糖値との関係について書かれています。
具体的には、昼食を単品メニュー(ラーメン、かつ丼、チャーハンなど)で済ますと血糖値が急上昇し、その後、高血糖を修正するため膵臓からインスリンというホルモンが大量に分泌されます。
インスリンは血液内に存在する糖分を筋肉などに運んで、各組織(筋肉、肝臓など)でエネルギーとして使ってもらうように作用します。
これにより、血糖値が急降下するため、脳に糖分が不足し眠気が生じると言われています。
ちなみに、このような血糖値の変動を乱高下(らんこうか)と言います。
確かに、理屈的に納得できるのですが、個人的には、それだけでは説明がつかないと感じていました。
そこで、今回もFreeStyleリブレを使って検証してみたのでご報告します。
FreeStyleリブレについて詳しく知りたい方はこちらをお読みください➝『一歩先行く健康管理!気軽に血糖測定できるFreeStyleリブレ』
【注意】
前々回の記事でも書きましたが、食事をとった時の血糖変動には個人差があります。今回の内容はあくまで私の血糖変動であり、これを読まれている方がまったく同じ血糖値になるとは限らないことをご了承ください。
※ただ一応、私は健康成人に分類されますので、この記事を読まれている方が糖尿病でなければ十分参考になる内容だと思います。ちなみに糖尿病をお持ちの方は薬や注射をしなければ、私の血糖値以上の値が出ると思われます。
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FreeStyleリブレによる検証
条件は、昼に血糖値の上がりやすい単品メニューを食べるのですが、1日目はうどんのみ(腹7分目)を食べ、2日目はうどんと牛丼という炭水化物コンビ(腹10分目)を食べて、昼食後の眠気と血糖値の変動を確認しました。 結果は以下のようになりました。 血糖値としては、1日目98➝180mg/dl(82上昇)2日目82➝165mg/dl(83上昇)、とほぼ同じくらい上昇しました。
ポイントはこの後です。
一般的に血糖値の乱高下により眠気が生じると言われていますが、私の場合は2日目(うどんと牛丼の腹10分目)の図のように、血糖値上昇後、穏やかに下降している時に眠気が生じました。
逆に、1日目(うどんのみの腹7分目)の図のように、明らかな血糖値の乱高下があった日は眠気が生じませんでした。
ちなみに、どちらの日も、通常の仕事をこなしています。特に2日目だけ、昼食後に目が覚めるようなことはしていません。
一個人のデータであり、一回ずつ試しただけですので、あまり強く主張はできませんが、これらのことからも、昼食後の眠気は血糖値だけでは説明がつかないことがあります。
なぜ昼食後に眠くなるのか?
では、なぜ昼食後に眠気が生じるのでしょうか?
1.寝不足
実は、単純に寝不足が原因であることも少なくありません。この場合、朝食と昼食の間の時点で、もう眠気があったり、あくびが多くなったりしています。
まずは、あなたの睡眠時間と睡眠の質を確認してみましょう。
健康的な睡眠について知りたい方はこちらをお読みください。➝『結局、何時間寝ればいいの?読めば安心、健康に必要な睡眠時間と質』
2.オレキシンの作用低下
オレキシンとは神経伝達物質の一種で、覚醒に作用します。つまり、オレキシンが働くと目が覚めるということです。
そして、このオレキシン、食事摂取量が多いと働きが抑制されてしまうという報告があります。
今回の場合、腹10分目まで食べた日に眠気が生じたのは、このオレキシンの作用が低下したからかも知れません。
3.アフタヌーンディップ
アフタヌーンディップとは、ヒト固有の生理機能のことです。つまり、昼食後、正確には昼過ぎに眠気が生じるのは元々、生体のリズム的に備わっているということです。
体の生理機能だからしょうがないってことですね。(女性の生理もコントロールできないですよね?)
ということは、昼にご飯を食べようが食べまいが、昼過ぎになると人は眠くなりやすいということです。
※ちなみに、食事をすると消化吸収のために内臓に血流量が増え、結果的に脳への血流量が低下し眠気が生じる言われていますが、それは考えにくいです。なぜなら、生体は脳の血流量を第一優先とするからです。どんなことがあっても、脳には一定量の血液を担保するようになっています。
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眠気の原因の探し方
今回は、一個人のデータですが、血糖値の乱高下があっても眠気は生じず、むしろ穏やかな下降時に眠気が生じました。
「血糖値の下がり方が甘いよ」という声もあるかも知れませんが、やはり、昼食後の眠気は一概に血糖値のせいとは言えないかもしれません。
大切なのは、実際に昼過ぎに眠気が生じる人は、どこから生じているのかを検証してみることです。
そして、その原因が分かったら、対策を練れば良いのです。
例えば、毎日、昼食を腹10分目まで食べている人は、腹7分目にしてみて眠気を確認してみる。
また、昼食がいつも単品メニューである人は、糖質を抑えたお弁当にしてみて、眠気を確認する。
睡眠時間が少ない人は、いつもより早めに寝てみて、食事はいつも通りにして、眠気を確認してみれば良いと思います。
これらのことを考慮して生活しても眠い場合は、アフタヌーンディップの可能性が高いので、昼食後15分程度、仮眠することをオススメします。
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まとめ
今回は、巷で言われている、昼食後の眠気が血糖変動から生じているのかを検証してみました。
一個人のデータであり、一回のみ試しただけなので、一概には言えませんが、やはり昼食後の眠気はさまざまな理由によって生じている可能性があります。
昼食後の眠気は作業効率を低下させ、生産性を落としたり、事故につながることもあります。
昼食後の眠気に悩まれている方は、是非一度、上記の検証(眠気の原因探し)を行ってみてください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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