気にせず買える!カロリーの収支計算が正確にできない3つの理由

カロリー計算

前回はダイエットにおける絶対原則についてお話ししました。

ダイエットの絶対原則これはすごく当たり前のことなんですけど、ダイエットに悩む人は意外とこのことを見落としがちです。

詳しくはこちらをお読みください➝リバウンドなし!オンラインセミナーで学ぶ、太る・痩せるの絶対原則

そのため、痩せるには「摂取カロリーを減らす」または「消費カロリーを増やす」必要があります。

すでに、ダイエットに悩んでいる人は、スーパーやコンビニで一生懸命カロリー計算をしているかも知れません。

しかし、このカロリー収支計算はそんなに単純ではないんです。

そこで今回は、「カロリーの収支計算が正確にできない3つの理由」についてお話しします。

人によって食べ物の吸収量が違う

スーパーやコンビニで売られている食品にはカロリー表示がされています。

みなさんは、このカロリー量がそのまま体に吸収されると思っていませんか?

実は違うんです。食品に表示されているカロリー量は・・・

食品のカロリー量についてスライドにあるように、食品に表示されているカロリー量は尿や便で排泄されるエネルギー量をあらかじめ引いた量になります。

これは、健常人であれば、おおよそ全体の10%に当たることが研究によって分かりました。

つまり、食品に含まれているエネルギー量はあなたの便通によって変わるという事です。

分かりやすく表にしてみましょう。

カロリー表示 食べ物の
総エネルギー
尿・便で排泄されるエネルギー 実際に吸収される
エネルギー
普通 100kcal 110kcal 10kcal 100kcal
便秘 100kcal 110kcal 5kcal 105kcal
快便 100kcal 110kcal 15kcal 95kcal

例えば、100kcalと表示されている食品があるとします。

この場合、実際は110kcalある食品になるのですが、普通なら10kcalは排泄されると予想できるので、食品のラベルには「100kcal」と表示してあります。

しかし、便秘になると普通の人と比べて便で排泄されるkcalが減ります。

そのため、実際に表示されているカロリー量よりも多く体に吸収される可能性があります。(表では105kcalとなります)

逆に、快便の人は便から排泄されるエネルギー量が増えるわけですから、表示されているエネルギー量よりも少なくなる可能性があります。

このように、カロリーの収支計算を正確にやろうとしても難しい要因がここにあります。

ちなみに、ここでは「便秘」を例にしてお話ししましたが、そのほか、胃酸の分泌量や腸での栄養吸収量でも体に吸収されるカロリー量は変化してきます。

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摂取カロリーによって消費カロリーは調整される

微調整

次に、カロリー計算が正確にできない理由として、「摂取カロリーによって消費カロリーは微調整されている」ことが挙げられます。

これは、一般の方々はあまり知らない事実ではないでしょうか?

人は、常に一定であろうとする性質を持ちます。

これを「恒常性」と言います。

そして、この恒常性は私たちが意識をしていない、つまり無意識下で働きます。

例えば、寒くて体温が下がれば、勝手に体が震えだし熱を作って体温を一定に保とうとします。

逆に、暑ければ勝手に汗をかいて熱を放散し体温を一定に保とうとします。

これらは、私たちが意識して行えませんよね?

そして、この恒常性はカロリーの収支においても働きます。

例えば、普段から1日2,000kcalの食事を摂っており、体重に変化がないとします。

この場合、体は2,000kcalを消費していることなります。

ここで、ダイエットのために摂取カロリーを1日1,800kcalに減らしたとします。

この場合、最初のうちはカロリーの収支的にマイナスになるので体重は減ります。

いわゆるダイエット成功ということですね。

しかし、しばらくすると1日1,800kcalでも体重が変わらなくなります。

そうです。

しばらくすると、体は少なくなったエネルギー量でも生活していけるように代謝(消費カロリー)を落とすことで恒常性を維持しようとするのです。

もちろん、これは食べ過ぎた(1日2,200kcal)時にも働きます。

そのため、痩せている人は、たまに食べ過ぎても勝手に消費カロリーを上げることで体重を維持できるのです。

ここまで読まれた方であれば、カロリーの収支計算が正確にできないことがよく分かったかと思います。

ただ、さらにカロリーの収支計算を難しくする要因があります。

同じカロリーでも脂肪のつきやすさが違う

そして、最後に「同じカロリーでも脂肪のつきやすさが違う」ことが挙げられます。

体のエネルギーになる、つまりカロリーになるものにはなにがあるでしょうか?

それは、炭水化物、脂質、たんぱく質といわれる三大栄養素です。

これらは、1gに対するカロリー量が決まっています。

具体的に、炭水化物(4kcal/g)脂質(9kcal/g)たんぱく質(4kcal/g)となります。

脂質が太りやすいと言われる理由がここにあるんですね。

しかし、今回、着目してもらいたいのは食べるものによって分泌される「ホルモン」です。

例えば、同じ4kcal/gの炭水化物とたんぱく質を比べたいと思います。

炭水化物を摂取した場合、体内ではインスリンといわれるホルモンが分泌されます。

そして、このホルモンは血糖値を下げて脂肪を蓄積させる働きがあります。

逆に、たんぱく質を摂取した場合、体内ではグルカゴンといわれるホルモンが分泌されます。

このホルモンはインスリンとは逆の働きを持つため、脂肪を燃焼させる効果があります。

このように、同じカロリーを摂っても栄養素によって分泌されるホルモンが違うため、脂肪のつきやすさが違ってきます。

だからといって「炭水化物を抜きなさい」」というわけではありません。

カロリーだけでは太る痩せるは決まらないという話です。

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まとめ

今回は、カロリーの収支計算が正確にできない3つの理由についてお話ししました。

痩せる原則は確かにカロリーの収支で決まりますが、これらの理由により、正確に計算することは不可能に近いです。

さらに、体内で分泌されるホルモンにも影響を受けるため、カロリーの収支計算にはあまり執着し過ぎないことをオススメします。

これで、少しはスーパーやコンビニでの買い物にストレスを感じにくくなるのではないかと思います。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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