これからも健康でいられる!自律神経を安定させる栄養素と食べ方

ひとは自律神経が乱れると免疫力が低下し病気に陥ります。そして自律神経機能は生活習慣に影響を受けると言われています。
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その生活習慣は「栄養」「運動」「睡眠」の3つに分けられ、これらの不摂生が自律神経機能を低下させます。では具体的にどのようなメカニズムで自律神経を乱すのでしょうか?

そこで今回は自律神経に影響を与える食生活の中でも栄養素についてお話ししたいと思います。

体を支える三大栄養素

栄養素は大きく分けて3つあります。それは「炭水化物」「脂質」「タンパク質」です。これらについて簡単に説明します。

【炭水化物】
炭水化物は糖質と食物繊維から成ります。そして、ここで言う炭水化物とは主に「糖質」のことを言います。糖質は、人が活動するためのエネルギー源となるものです。ご飯やパン、麺類などに多く含まれています。

【脂質】
脂質は、細胞膜やホルモンの材料となるものです。牛肉、魚、バターなどに主に含まれています。こちらも人が活動するために必要なエネルギー源となります。エネルギーはカロリー(kcal)とも言いますが、糖質が1g4kcalに対して脂質は1g9kcalと少ない量で体を動かす事が出来るのでとても効率の良い栄養素となります。

【タンパク質】
たんぱく質は、体を作るための栄養素です。内臓や筋肉、皮膚などあらゆる組織を作っています。

自律神経を乱すメカニズム

では、この三大栄養素の中で、自律神経を乱しやすいのはどれでしょうか?

答えは「糖質」です。

例えば、朝から食パンにシロップをかけて食べたとします。そうすると、パンとシロップは体の中でブドウ糖に分解されます。そして、血液に乗ることによって血糖値が急上昇します。ポイントは他のおかずを食べずに食パンだけを食べたことによって急上昇しました。

そして、体はこの高血糖を嫌います。血液の中に糖質が多くなると、血管の中が傷つきやすくなるからです。そのため、体は内臓の中の膵臓という臓器に働きかけてインスリンというホルモンを大量に分泌させます。これにより急上昇した血糖値は勢いよく急降下します。これをグルコーススパイクと言います。

このグルコーススパイクという反応も体に負担をかけると言われています。なので、テレビなどでも血糖値の上昇がおだやかな低GI食品をおすすめするわけですね。

そして、問題はこの後です。勢いよく低下した血糖値は、結果的に低血糖状態を作ってしまいます。これはこれで、体に負担をかけます。脳を働かせるために糖分が必要なのは皆さんご存じの通りで、この糖分が減るわけですから、頭が回らない、ぼーっとしてしまい、生活ができなくなります。

そのため、体は血糖値を高めようとします。そこで働くのが副腎から分泌される糖質コルチコイドです。副腎とは腎臓の上に帽子のように乗っている臓器で、主にストレスを受けたときに働きます。そして、副腎から分泌された糖質コルチコイドにより血糖値は高まりますが、同時に交感神経を刺激してしまいます。

交感神経を刺激してしまうということは、結果、自律神経が乱れてしまうということです。そして、免疫力が低下し、病気になりやすい体になってしまうわけです。

このように、血糖値が急激に変動するような食事・栄養素は自律神経を乱します。

自律神経を乱しにくい食べ方

それでは、どのような物をどのように食べれば良いでしょうか?

【栄養素が偏らないようにバランスよく食べる】
朝は忙しいことを理由に簡単に済まることのできる、パンやおにぎりだけになりがちです。そうすると先程のような体の反応が出てしまうので、糖質、脂質、タンパク質をバランス良く食べることが良いでしょう。

【最初にご飯やパンは食べない】
糖質もエネルギー源なので摂ることは大事ですが、順番を間違えると血糖値の急上昇を招いてしまいます。そのため、食べはじめはお味噌汁や漬け物、お魚などのおかずから食べることをおすすめします。空腹時は最初に食べたものを多く吸収する特徴があるので脂質やタンパク質を最初に食べることで糖質の吸収をおだやかにすることができます。

【おかずにかける調味料に気を付ける】
朝食で食べるおかずには色々ありますが、それにかける調味料を気を付けるだけでも血糖値の急上昇は避けることができます。たとえば卵焼きにケチャップをつけたり、目玉焼きにソースをかけたりするとケチャップとソースに含まれる糖質によって血糖値が上昇してしまいます。そのため、調味料をしょうゆにするなどの工夫が良いと思われます。

以上のことから、食事の時間帯だけでなく食事内容によっても自律神経機能が変化するということが分かったかと思います。このような知識を身につけ、生活に取り入れていただくことで健康は維持されると考えられます。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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